現代の薄毛問題は、生活習慣の変化や複雑化する人間関係などの要因から、老若男女関係なく共通の問題となっています。
誰しも髪が薄くなりたくてそうなっているわけではないのに、髪が薄いことで必要以上に視線を集めてしまったり、嘲笑の対象とされてしまいます。
私は現在20代中盤ですが、学生時代に円形脱毛症を発症した経験が何度かあるのでよく分かります。
円形脱毛症はアレルギー性と非アレルギー性がありますが、私が経験したのは後者で原因はストレスによるものです。
よく「ストレスで禿げそう」という冗談を見たり聴いたりしますが、これは本当です。
ストレスを溜め込みやすい性格の私は学内の派閥問題、就活が思うように進まないといったストレスを抱えそれがピークに達した時に禿げました。
しかし、ストレスが原因の円形脱毛症は治すことができます。
治療の近道は原因となるストレスを取り除くことですが、それができれば誰も苦労はしません。なので違った方面からのアプローチが大切となります。
私はストレスの発散と代謝促進を兼ねてランニングを行い、現在も続けています。
イライラや不安を忘れて走ることは爽快感を、自分で定めた目標をクリアーすることは達成感を得られます。また代謝を良くすることで頭皮の血行を改善し、柔らかい頭皮にすることで発毛・育毛の土壌を整えることができます。
とはいえランニングをしただけで円形脱毛症を改善できたわけではありません。食生活の面からもアプローチを行いました。
エストロゲンという女性ホルモンは毛髪と非常に密接な関係があり、ホルモンバランスが変化することで薄毛や禿げといった問題を引き起こします。
なので、エストロゲンと非常に良く似た構造を持ち同様の働きをするイソフラボンを摂取することで乱れたホルモンバランスを整えようと試みました。
イソフラボンは大豆に含まれていることが有名で、大豆製品も様々なものがあり、食事に取り入れることは容易です。
私の場合は調整豆乳を毎日一本飲むようにして、朝食に納豆か夕食に豆腐料理を食べてイソフラボンを摂取するように心がけました。
ただ、イソフラボンは摂取しすぎると今度は女性ホルモンの過剰分泌を招いてしまうので、早く結果を得たいからといって一度に大量に摂取するのは逆効果です。
私が円形脱毛症を改善するにあたって注力したのは上記の二点です。
他には育毛成分のある薬用シャンプーを利用しましたが、シャンプーは合う合わないというのが個人で異なるため、どれが良いとは言えません。使い切りのお試し用も売られているので、どのような商品が自身に合うのかを見極めてから本格的に使用するのがよいと思います。
ストレスの原因を完全に除外することはできませんが、私の場合はこのような対策を施すことで二ヶ月程度で髪の毛が生えてきました。
非アレルギー性の円形脱毛症はきちんと対策することで治癒・予防ができます。それでも不安な方はAGA、薄毛治療の専門医や心療内科の診断を仰ぐことをお勧めしますが、自分でもできることが日常生活レベルであります。今は薄毛と無縁でも若いうちからの予防が大切です。