薄毛のお悩み相談室

2025年4月
  • AGA治療の一般的な経過と効果が現れるまでの期間

    かつら

    AGA(男性型脱毛症)の治療を開始すると、多くの方が気になるのが「いつ頃から効果が現れ始めるのか」「どのような経過をたどるのか」ということでしょう。AGA治療の効果の現れ方や経過には個人差が大きいですが、一般的な傾向と目安について解説します。まず、AGA治療の代表的な方法である内服薬(フィナステリドやデュタステリド)や外用薬(ミノキシジル)を用いた場合、効果を実感し始めるまでには、通常3ヶ月から6ヶ月程度の期間が必要とされています。これは、髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)が関係しています。薬の効果によって新しい髪の毛が成長し始め、それが目に見える長さや太さになるまでには時間がかかるのです。治療開始後の初期の経過としては、まず「抜け毛の減少」を感じる方が多いようです。AGAの進行が抑制されることで、シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が以前よりも減ったと感じられることがあります。これは、治療開始から1ヶ月から3ヶ月程度で見られることが多い変化です。その後、徐々に「産毛の発生」や「既存の髪の毛の質の改善(ハリやコシが出る、太くなるなど)」が見られるようになります。特に、ミノキシジルを使用している場合は、発毛効果によって新しい産毛が生えてくるのが確認できることがあります。これらの変化は、治療開始から3ヶ月から6ヶ月以降に顕著になる傾向があります。ただし、治療開始初期に「初期脱毛」といって、一時的に抜け毛が増える現象が起こることがあります。これは、ヘアサイクルが正常化する過程で、古い弱った髪の毛が新しい髪に押し出されるために起こると考えられており、治療が効き始めている証拠とも言えます。通常は1ヶ月から2ヶ月程度で治まりますが、不安な場合は医師に相談しましょう。AGA治療は、根気強く継続することが重要です。すぐに効果が現れなくても、医師の指示通りに治療を続けることで、徐々に改善が見られる可能性が高まります。定期的な医師の診察を受け、治療の経過を共有し、必要に応じて治療方針を見直していくことが、効果的なAGA治療の鍵となります。

  • 薄毛カバーに役立つスタイリング剤の選び方

    AGA

    薄毛を目立たなくするためのヘアセットにおいて、スタイリング剤選びは非常に重要なポイントです。間違ったスタイリング剤を選んでしまうと、かえって薄毛が強調されたり、頭皮に負担をかけてしまったりすることもあります。では、薄毛カバーに役立つスタイリング剤はどのように選べば良いのでしょうか。まず、最も大切なのは「軽い仕上がり」になるものを選ぶことです。重たいテクスチャーのワックスやジェル、オイルなどは、髪が束になりやすく、地肌が透けて見えてしまう原因になります。また、髪がペタッと潰れてしまい、ボリューム感を失わせてしまう可能性もあります。そのため、ふんわりとしたボリュームを出しやすく、キープ力がありながらも軽い仕上がりのものが理想的です。具体的には、マット系のワックスやクレイ系のワックス、あるいはファイバー系のワックスの中でも軽めのものがおすすめです。これらのワックスは、髪に自然な動きとボリュームを与え、ベタつきにくいのが特徴です。また、ヘアスプレーも有効なアイテムです。セットの最後に、髪全体に軽くスプレーすることで、作ったボリューム感や毛流れを長時間キープすることができます。この場合も、ガチガチに固めるタイプではなく、ふんわり感を損なわないソフトなキープ力のものが良いでしょう。スタイリング剤の成分にも注目してみましょう。頭皮への刺激が少ないものや、保湿成分が配合されているものなど、頭皮環境に配慮した製品を選ぶことも大切です。特に、アルコール成分が多く含まれているものは、頭皮の乾燥を招く可能性があるため、敏感肌の方は注意が必要です。スタイリング剤を使用する際は、量にも気をつけましょう。少量ずつ手に取り、手のひらでよく伸ばしてから、髪の中間から毛先を中心に馴染ませるのが基本です。薄毛が気になる部分には、直接つけすぎないように注意し、根元を立ち上げるようにセットすると効果的です。自分に合ったスタイリング剤を見つけるためには、色々な製品を試してみることも必要かもしれません。美容師に相談して、おすすめの製品を教えてもらうのも良いでしょう。