薄毛のお悩み相談室

育毛、発毛の二つは、言葉の響きから一見するととどちらも同じような意味に思えます。しかし、実際はまったく違います。育毛は、存在する髪の毛の成長を促すことです。発毛は、存在しない髪の毛をもう一度取り戻すことです。

ネットショップやドラッグストアなどで髪の毛に関する商品を眺めていると、育毛、発毛の言葉を再三見かけることになります。このとき、育毛という言葉を信じたとしても、発毛という言葉を信じてはいけません。

現代の世界に、発毛を可能にする商品は存在しません。そんな商品があったら、増毛もかつらも植毛も不要となります。発毛剤がこの世にまだ誕生していないから、人工の毛を頭の上に載せたり、側頭部の毛を頭頂部に植え付けたりするのです。

「これを頭につけるだけで、失った髪の毛がもう一度生えてくる」といわれると、ついつい試したくなりますが、こういった文はあきらかに詐欺です。「発毛剤」とアピールしている商品には手を出さないように気をつけましょう。

薄毛は前方から進行するものもありますが、頭頂部から薄くなっていくタイプのものもあります。後者のタイプは一般にO型の薄毛と呼ばれており、M型に比べると目立ちにくくはあります。しかし、雨などで髪の毛が濡れたり、上から他の人に見られてしまったりすると、O型の薄毛があらわになってしまいます。そのため、M型の薄毛と同様に、できるだけ早く対策したいと考えている人が多いです。

O型の薄毛を対策する方法として、生活習慣を改善したり、頭皮をマッサージしたりするとよいでしょう。M型の薄毛に比べると自己解決を図りやすい性質の薄毛なので、クリニックに通わなくても改善の傾向がみられるケースも少なくありません。また、上記の方法に加えて、市販の育毛剤を使用して発毛を促してみるのもよいでしょう。O型の薄毛が目立つ様であれば、一時的に増毛パウダーを利用するのもよいかもしれません。

クリニックに通って治療をするのであれば、AGAの治療薬を使用して時間をかけながら改善を図っていくのが効果的です。

AGA対策と聞くと、かなり高額になってしまうんじゃないかと思ってしまう人は多いと思いますが、実際には今では月々数千円で内服薬が購入出来ます。ただ、日本国内で内服薬を購入する場合には医師の処方箋が必要になりますので、通院の必要はあります。ですが、診察込みで2～3千円というところも最近では多いです。かなり安いです。

近場にAGA専門の評判のいい病院が無い、会っても行くのが恥ずかしい、そんな場合は内服薬の個人輸入という手もあります。ネット通販で簡単に個人輸入出来ますので、全く手間は掛かりません。ただし、AGAの薬には副作用があると言われています。中には命に関わるような事もありますので、出来れば医師の指導を受けて飲むようにした方が良いです。

どちらにしても育毛剤を購入するより安く済む事が多く、育毛剤より効果が高い場合が多いので自分がAGAじゃないかと思っているのならすぐにでも内服薬を飲み始める事をおすすめします。AGAは早めに対処すれば案外治りやすいです。