60代を迎え、私は長年連れ添った自分の髪に異変を感じ始めました。昔はフサフサだった髪が、分け目から地肌が透けて見えるようになり、全体的にハリもコシも失われてぺたんこに。おしゃれを楽しむ気持ちも薄れ、美容院に行くのも億劫になっていました。「もう年だから仕方ない」と諦めかけていたある日、娘から「お母さん、シャンプー見直してみたら?」と言われたのです。これが、私が薄毛と向き合い、自信を取り戻すきっかけとなった体験記です。それまでの私は、特に何も考えずに「CMでよく見るから」という理由だけでシャンプーを選んでいました。洗浄力が強めで、洗い上がりはサッパリするけれど、髪はきしむ感じがしていました。娘のアドバイスを受け、まずはインターネットで「60代女性 薄毛 シャンプー」と検索。そこで目にしたのは、「頭皮に優しいアミノ酸系」「保湿成分配合」「ハリ・コシ成分」といったキーワードでした。早速、ドラッグストアに行き、成分表示とにらめっこしながら、頭皮に優しいアミノ酸系で、保湿成分やケラチンなどのハリ・コシ成分が豊富に配合されたシャンプーとコンディショナーを購入しました。初めて使った時、まず驚いたのは、泡立ちのきめ細やかさと、洗い上がりの頭皮のしっとり感でした。以前のシャンプーのようなキュッとした洗い上がりではなく、頭皮が守られているような優しい感触。そして、美容師さんが勧めてくれた通り、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗い、時間をかけて丁寧にすすぐことを実践しました。ドライヤーで乾かす際も、熱を当てすぎないように気をつけ、根元からふんわりと立ち上げるようにブローする工夫も始めました。この新しいシャンプーと正しい洗い方を毎日続けること、約3ヶ月。ある日、鏡を見て驚きました。以前はパックリと開いていた分け目が、なんだか目立たなくなっている気がしたのです。髪全体にも、うっすらとハリとコシが戻り、ぺたんとしていたトップが、少しだけふんわりと立ち上がるようになりました。もちろん、劇的に髪の毛が増えたわけではありません。でも、髪一本一本が健康になったことで、薄毛が以前ほど気にならなくなり、何よりも鏡を見るのが楽しくなったのです。美容院でも「髪質が良くなってきましたね」と言われ、本当に嬉しかったのを覚えています。
60代女性薄毛の私、シャンプーを見直して自信を取り戻した話